Coucou ! ほたです。
フランスのお菓子を実際に作りながら、レシピに出てくるフランス語や、お菓子の背景を一緒に楽しむシリーズです。
前回はこちら↓

そして今回のお菓子はこちら。
Vacherin(ヴァシュラン)
うちの近所にフランボワーズソルベなんてオシャレなものは売っていないので、冷凍庫にあったブルーベリーを駆使してソルベまで手作りしました(↑写真の真ん中の層)。
鮮やかな色が入るとやっぱりいいですね!
ヴァシュランとは
メレンゲの土台にアイスクリームやシャーベットを詰め、ホイップクリームを添えた冷たいデザートです。
1887年にパリの出張料理屋を営んでいたシェフが、同じ名前のチーズに形を似せて考案したとか。
アイス、メレンゲ、クリームさえ揃えば正直どんな飾り付けでもヴァシュランと呼んでオーケーな雰囲気があり、自由度が高いです。
よくあるのはフランボワーズのソルベとバニラアイスで、ショートケーキに似た見た目で、華やかで可愛くなります。
レシピで覚えるフランス語
作り方を動画で確認。デコレーションはオリジナリティにあふれていますが、分かりやすいです。
それでは、レシピに登場するフランス語を見ていきましょう。
【材料】
sucre en poudre (グラニュー糖寄りの)砂糖
sucre glace 粉砂糖
文字だとどっちも「粉砂糖」じゃん……と思いますが、ここでいう sucre en poudre は、日本でいう粉砂糖(sucre glace)ではありません。
グラニュー糖(sucre semoule や sucre granulé)とも厳密には違うようですが、今回のレシピでは代用して問題ありませんでした。
perles argentées アラザン(デコレーション用の銀色の粒状砂糖)
「銀色のパール」と呼ぶようです。
【作り方】
砂糖がよく混ざるまで
jusqu’à ce que le sucre soit bien incorporé
incorporer は何かを混ぜ込んだり、合体させること。
電源を切ったオーブンの中で冷ます
laisser refroidir dans le four éteint
le four éteint 「電源を切ったオーブン」、つまり設定した焼き時間が終わってオーブンが止まったあとも、扉を開けずにしばらく置くということ。
バニラアイスも同様にする
faire de même avec la glace vanille
faire de même avec は「以下〜も同じ手順で」で言うのに便利。
生クリームでケーキの周囲を覆う
enrober le tour du gâteau de crème fouettée
お菓子関連では enrober「~を包む、コーティングする」は頻出単語です。
クリームを絞る
pocher des petits pics de crème
ポーチドエッグの作り方など料理関係では見る単語ですが、製菓用語としては普通の辞書で見つかりません。
生地・クリームなどを絞り袋(poche à douille)に入れて、絞り出して配置・成形することだと調べがつきました。

petits pics はドット状に絞った生クリームの小さい山のこと。
メレンゲはやっぱり難しい
メレンゲは低温でじっくり数時間焼きます。そうしないとベッタリしてしまい、サクサク感が損なわれるからです。オーブンの中で冷まし、さらに出してからも繊細な取り扱いが必要。
1回の焼き上がりに3時間ほどかかり、簡単なデザートだと思って舐めてました。
レシピを調べていると、「メレンゲクッキーをパティスリーで買ってきて…」からスタートするものが多くあります(笑)
それだと買ってきたメレンゲ、アイス、絞った生クリームを盛り付けるだけで本当に簡単!
ヴァシュランの楽しいところは、飾り付けに「これ!」という定型があまりなく、波打ったメレンゲを側面に貼ってみたり、グラスにパフェ風にしたり、自由度が高いところです。
ちなみに私のヴァシュラン断面図は、こんな感じです。ちょい溶け。

Vacherin glacé で画像検索すると、楽しいですよ。
フランスで見つけたヴァシュラン
パリの有名なビストロ Au Pied de Cochon(オ・ピエ・ド・コション)で食べた、人生初ヴァシュランです。

お店の名前 Cochon にちなんで豚なんでしょうけど、ラズベリーソースが血にしか見えない…
そういうブラックユーモアですかね?(笑)
しかも、とんでもない量です(多分3人分くらい)
ヴァシュランはメレンゲに大量の砂糖が入り、それに加えてアイスと生クリームなので相当甘いのです。無類の甘いもの好きな私も7割くらいまでしか食べられませんでした。
その時のスイーツ食べ過ぎで、ひどい腹痛に見舞われた旅行記はこちら↓

材料の高騰で、お菓子作りもお金のかかる趣味になりましたよね。
そういう意味ではヴァシュランはバターも小麦粉も使わず、買ってきたアイスで作れるのでコスパ良しなスイーツかも。
フランス語も、お菓子も、Bonne dégustation !


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