仏検1級一発合格の勉強法 ver2.0【対策・教材・2回目の戦略】

仏検1級の勉強に使ったノートとコーヒー、眼鏡 仏検対策

Coucou ! ほたです。

前回は一次試験後の総括や傾向についてまとめました。

仏検1級、再合格!一発合格2回【問題傾向・対策・得点公開】
仏検1級に4年ぶりに再挑戦し、再び一発合格。前回の経験を踏まえて変えた勉強法や、今回の問題傾向、得点、試験後の感触まで詳しく振り返ります。

今回は仏検1級再合格までに私が実際にしたことや、使った教材をさらに詳しく紹介します。

初受験合格時の対策はこちら↓

仏検1級一発合格の勉強法【対策・教材】
仏検1級合格までに私が実際にした対策、使ったすべての教材、教材の正直なレビューを詳しくまとめました。

効率化した部分もあれば、4年前と重複する内容や教材も多くあります。

ただしこれは「時間がない人向けダイジェスト版」ではなく、4年前の対策の延長上にある「セット」のような記事です。

かなり長いので、必要なもくじからどうぞ。

 

基礎文法復習

1級だからといって、上級文法の勉強はそれほど必要ないのが持論です。

でも逆に基礎固めはとにかく大事で、可能ならまず初中級の文法から始めるのをおすすめします。私は前回の受験ですでにB1レベルのワークを2冊したので、今回は割愛しました。

テキストは個人的にはこちらが大好きです。ただ文法書は相性もあるので、必ずしもこの本である必要はなく、自分にとって使いやすいものを選べば十分だと思います。

後半で紹介する対策テキストの共著者でもある、杉山利恵子先生のテキストです。(杉山先生は2024年に逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。)

 

名詞化

相変わらず頑張りました。名詞化対策と言えば、ほぼこれ一択。

一冊まるごと書き写して、写経を1周。前回と合わせると名詞化辞典も4周目になり、かなり愛着が湧いてきました。

周回で名詞化ができなかった部分だけやり込むつもりでマークをつけていたのですが、時間切れで出来ず…。しかし後で紹介する対策テキストの名詞化パートは、例題も含めて間違えた問題だけを繰り返し復習し、最終的に全文を完璧に再現できる状態になるまで、8周しました。

名詞化攻略についてはこちら↓

【仏検1級一次試験】名詞化パート書き換え文の攻略
仏検1級の名詞化パートが苦手な方に向けて、名詞化の書き換え文が作りやすくなる型をまとめたノートを公開します。名詞化辞典で頻出するパターンを3周して分析した、絶対おさえたい構文6つと応用できる動詞6つを紹介。

当時の私がここでまとめたような内容は、対策テキストでかなり詳しく体系的に解説されていて、感動を覚えました。

 

前置詞

対策が永遠に分からないパートです。おすすめ教材も特になし。

でも出来ることはやらないと、ということで、同じく対策テキストの例題も含めて間違いがゼロになるまで、4周しました。

当日もやはりピンと来ず、3問正解しましたが対策の効果なのかは???
これは本当に普段、文章を読む時から意識をする以外にない気がします。

 

ディクテーション

今回の大やらかしパート。対策テキストにある6題に取り組みました。

その時ほぼいけそうだったので満足してしまったのですが、結果全然やり込みが足りなかったようです。やはりTV5MONDEが必要だと分かりました。

前回はこちらを2周してかなり鍛えられた実感がありました。

TV5MONDE

1級にはB2がちょうど合う感じ。TV5MONDEの良いところは、すべて無料という点です。

ちょっとマニアックな単語や固有名詞が多すぎますが、それも含めて良い訓練になります。

前回紹介した A la page も教材としては良いけど、やはりディクテ用ではない教材を使うのは、いちいち音声を止める手間がネックかもしれません。

 

動詞活用

色々と分析した結果、ここは本当に力を入れる価値があると判断しました。

なぜなら活用問題はもちろん、全文書き換えの名詞化、和文仏訳など、仏検は「正しく書けること」が大事だからです。特にディクテでは、活用をのんびり考えている時間はありません。

多義語や時事用語は知らなければそれまでですが、動詞活用は、知っているのに活用を間違えて失点するのを防ぐ意味でも、対策する価値が大きいです。

使用したのは前回も使ったこのアプリ。

Conjuuでフランス語動詞活用変化

Conjuuでフランス語動詞活用変化
開発元:Dream Bear Ltd
無料
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会社の昼休みはすべて動詞活用にあて、250ほどの不規則動詞の活用を特訓しました。4年前には中級動詞までしかできなかったので、今回は上級まですべてチェック。

私のアプリ設定は、6人称・6時制/法です(後述)

これだけでも単純計算で9,000回の活用ですからね。

250単語を1周して不安が残るものは別フォルダに保存。そのリストに残ったのが77単語ほどだったので、また完璧に活用ができるまで繰り返す。

不規則とは言え同じ活用パターンを持つものも多いので、2周目で辞書で活用グループを調べます。辞書についている数字が活用グループの番号です。

フランス語の辞書を検索した時のイメージ

例えば、

①-illirで終わる不規則動詞も色々ある
assaillir, défaillir 20
bouillir 36
cueillir, recueillir 21

②活用グループは違うが、パターンは類似
-eindre 55
-aindre 54
-oindre 56

③-voirで終わる
recevoir, décevoir, concevoir, apercevoir はすべて80
ただし prévoir は69

とチェックをしつつ、リストを整理して繰り返していきます。

時間を節約するため、練習する時制と法の選択は「直接法現在、半過去、単純未来、接続法現在、接続法過去、条件法現在」の6つに絞りました。(理由※)

取り組まれる方は、この設定が一番効率的です。

理由※
複合過去は、接続法過去の中でやるから不要。

単純過去は試験に出ない。
大過去や前未来は、半過去形、複合過去形、単純未来形がわかっていれば出来る。
接続法半過去は現代フランス語ではほぼ使われない。

 

単語

前回は基礎単語をすべて潰すつもりで6,000語と3,000語の辞典を読みました。新規単語はすべてANKIのアプリへ。(iPhone版は有料お高め)

AnkiMobile Flashcards

AnkiMobile Flashcards
開発元:Anki Software, LLC
¥4,000
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ANKIはフラッシュ単語アプリですが、自分が過去に入れたものを検索できるので私は紙のカードよりも推しています。

しかし今回はシンプルに時間がなかったのと、この4年で自分のANKIデータベースもかなり充実していたのもあり、新しく入れることより思い出すことを優先しました。

もちろん勉強中に出会う新規単語は都度登録して、増強にも努めました。

復習は毎日200単語見ても結局あまり頭に残らないことに気づいて、一日30程度に。代わりにすぐに「正解」に分類せず、同じ単語を2〜3日続けて見る。これも会社の帰り道にしていました。

ただ、基礎単語をひと通り潰すこと自体は、一度覚悟を決めてやって本当に良かったなと思います。準備にかける時間に余裕があればぜひ。

単語辞典は6,000語の方が好きです。

 

仏作文

仏作文は最も自分で対策しにくい分野でしたが、この4年で環境が大きく変わりました。今はAIに即座に添削してもらえます。

対策本にある9題を各2周で、18回取り組みました。

これを一回やってみてAIに添削させるのですが、個人的なポイントは「自分の書いたものを添削させすぎない」ことです。自分の中から出るものは身についているものだから、活かせるなら活かした方がいい。

明らかに文法を間違えていたり、ニュアンスを取り違えているものは直してもらい、修正版をもう一度書き写します。

次に対策本の解答例を見て、それも書き写します。ここで使えそうな表現を拾います。かと言って完璧なコピーは目指さず、自分の初稿を改良していく気持ちで確認します。

この流れで一旦練習問題を1周したら、また最初に戻って取り組みます。

1回目と2回目はある程度間が空いている方が良いかと思います。

同じ間違いをしたり、次こそ使おうと思った表現をやっぱり覚えていなかったり、粗に気付くことができるからです。

特に抽象的な概念は直訳では成り立たないので、同じ核は伝えつつ違う発想で書く練習も意識しました。

ちなみにそれが私がブログでやっている「○○をフランス語で?」シリーズです。普段から「これはフランス語ならどう表現できるだろうか?」と考えることが一番の対策かもしれません。

ある程度時間に余裕がある方は、こちらの数少ない仏作文用テキストも良いです。レビュー置いておきます。

【仏作文上達の決定版】フランス語作文ラボのテキストレビュー
「フランス語作文ラボ・ニュアンスで使いわけるための添削教室」のテキストを2カ月取り組み実際に使い終えた感想、教材の概要、おすすめポイントをまとめました。

 

多読

前回ほど多読に時間をかけることはできませんでしたが、今回は映画のスクリプトを1冊読みました。寝る前に15~30分、1か月ほど。

普通に楽しんで読んでました(笑)

『アメリ』の幻のエンディング|フランス語シナリオ教材レビュー
映画『アメリ(Le fabuleux destin d'Amélie Poulain)』のフランス語シナリオ教材をレビュー。実際に読んで分かった難易度、使い方、注意点を紹介します。映画にはないエンディングシーンやジャン=ピエール・ジュネ監督のインタビューも解説。

対策本に出た単語と出会ったり、自然な形で多義語を知ったり記憶が強化されるので、色んな媒体に触れる意味でも本を読むのは本当におすすめ。興味の赴くまま何でもいいと思います。

あと私はよく3分程度のラジオを聴いて、そのディスクリプション(完全な書き起こしではなく、内容を要約した短めの記事)も読んでいました。読み物としてもとても良いのです。もちろん知らない単語は調べます。

おすすめはFrance Radioアプリ。色んな番組が聞けて全く飽きません。

Radio France - podcast, direct

Radio France – podcast, direct
開発元:Radio France
無料
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時事長文

前回も使用して感動した、推しテキスト。

発行は古いですが、今とほぼ変わらないような社会問題の記事が並びます。時事用語がとにかく豊富で、1冊まじめに取り組むと濃度がすごい。コラムも良いです。 

原文を一度読む→訳語と丁寧に照らし合わせ精読する→もう一度音読をしながら原文を読む、関連の時事用語を確認し必要ならANKIに登録、を1周しました(途中からは次に進む前に前の課をもう一度やるルールにしたので実質2周くらい)

前回今回ともに、このテキストは大いに私の小難しい長文への壁を取り払い、読む力や語彙力を伸ばしてくれたと思います。おかげで長文パートは満点(多分)だったので、自信を持っておすすめできます。

ちなみにちょうど最近、同じル・モンドを読み解くテキストが出ましたね。気にはなりましたが、試験前は極力手持ち教材でやる派なので見送りました。

しかしサンプルを見たところ、方向性は少し違うようです。新しいものはル・モンドを使った「上級文法」にフォーカス、こちらは「時事用語の増強」にフォーカスしています。

 

問題集

今回の目玉。この教材を試してみたくて、1級を再受験したところもあります。春ごろから試験までは、ほぼこの対策テキストがメインでした。

とにかく長文をのぞく筆記問題は、やり込みました。間違いがゼロになるまで、名詞化8周、多義語8周、時事用語9周、前置詞4周。加えて仏作文2周など。※周回は、間違えた問題を中心に繰り返しています。

2冊に分かれており一見ボリューム満点ですが、解いてみると問題数はそれほど多くもありません。

トータルで、買って損なし。初めて公式問題集をしませんでしたが、これは信頼できるし暫定で1級対策の決定版です。

ただし忙しい人には向かない設計。なぜなら細かい補足が多すぎるから。上手く使わないといけない感じはあります。

あと二次試験対策にはまったく使いませんでした。詳しいことは、後日教材レビューにしておきます。

 

リスニング

これも上記の対策テキストは一通り解きました。

リスニング問題のスクリプトは、必ず音声に合わせて音読して、自分の口で言えるようにします。これで自分の聞き取りづらいところも、次は耳から理解できるようになります。

それ以外では、やはりラジオです。

私は朝の準備中にRFIの同じエピソードを3回ほど流します。スクリプトをゆっくり見ている時間はないので、耳で聴いて、たまに気になったところだけ文字起こしをチェック。

通勤や時間がある時に、好きな番組のポッドキャストもよく聴いていました。

最近好きなのはこのあたり(見事に子供向けばかり)

・franceinfo junior
・Salut l’info !
・L’info de France Inter
・Les P’tits Bateaux
・Raconte-moi une bêtise

聞き流しはプラスαのようなもので、そればかりでは聴解の上達にはつながりにくいと、個人的には思います。

一度聞く→概要を読む→また複数回聞く、といった練習や、上記のように自分の口で言えるところまで持っていくことで、書き起こしを文字で追わなくても「耳で」大枠を理解できるようになっていきます。

 

 

オンラインレッスン・面接対策

オンラインレッスンはずっと受けてなかったし、まずはひたすら筆記の通過を目指していたので、話すことは後回しにしました。

レッスンを取り始めたのは一次試験が終わってから。これは特に面接対策編で詳しく書くので、次回に続きます。

 

 


お疲れ様でした。

総括編でも触れましたが、4年前と同じ勉強量は、到底投入できませんでした。オーラルばかりで試験向きの勉強も長くしていなかったので、十分なレベルまで持っていけなかった感は否めません。

それでも受験経験や自分の弱点を分析し、限られた時間で効率よく勉強できたと思います。

やはり最後、足りない分は命を削ってやる根性です!(いつもそれ)

次回は二次試験のレポート編です。

A bientôt !

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