Coucou ! ほたです。
前回は一次試験の対策についてまとめました。

今回は二次試験の面接レポートをお送りします。
ちなみに4年前の血の気が引くような「当日テーマのキーワードが分からない」面接レポートはこちら(笑)↓

二次試験の概要もこちらにまとめてあります。
試験当日レポート
会場は前回と同じ関西日仏学院。待合室には私含め6人。
面接室の前まで案内され、自分の番が来るまで待ちます。この間5分ほど。緊張で胸が張り裂けそうになります。
時間になったらテーマが2つ書かれた紙が渡され、3分のタイマーがスタート。この3分で話す内容を考えます。
ちなみにこの紙は回収されますが、ちょっとメモをしたりするのは許容されています。ただし机もなければメモっている時間もないので、書けても絶対に使いたいキーワードくらい。
さて、今回のテーマですが、
テーマA「AIは学生にとって有害であるという意見がある。これを支持するか」でした。
AIは好きだ!これしかない!と猪突猛進すぎて、もうひとつのテーマも軽く見たけど記憶にありません。多分ルッキズムの話だったかな。
1秒でも多く考えたいので、とにかく即テーマを選ぶことは大事です。
質問の意図を取り違えないようにテーマのキーワードに丸をつけ(l’intelligence artificielle, nuisance, les élèves, les étudiants)、自分の中で構成順に使いたいキーワードだけ部分的に書きました。
そして入室。
ご年配のフランス人女性と日本人男性のペアでした。お二人とも優しげ。選んだテーマを伝え、いよいよ発表開始です。
※長いので私の発表内容は割愛します。最後に書き起こし版(日本語)を置いておくので、気になる方はどうぞ。
まぁまぁ決めた型どおりに無難に話したとは思いますが、入れたかった導入を一文忘れたかもしれないのと、arguments(論点)の部分がどちらも1点ずつしか出せず、短くなってしまいました。
すぐに質疑応答。質問は主にマダム(以下、マ)から。
マ「個人的にAIは使われますか?どんな風に?」
私「かなり使います。私は主に語学学習に使います。ただしAIの回答を100パーセント信用しないようにしていて、いつも情報の正しさは、本を調べたり確認するようにします」
マ「学生の作文などへの使用について言われましたね。他にAIが活用できる分野はありますか?」(この質問があまり意図がつかめず、本当にこう言ったのか定かではない)
私「そうですね… 老人ホームでも使ったりできるようです」
ここで日本人ムッシュ(以下、ム)が急にびっくりして話に入ってくる。
ム「え、お年寄りがAIと会話するってことですか?」
私「はい。そんな記事を読みました。会話相手になることで、心を癒すそうです」
なぜか乗り気になるムッシュ。
ム「でも人工的でしょう。本当に癒されますか?」
私「確かに。でも例えば本当に1人で暮らしているお年寄りや、外に全然出ない人もいますよね。人工的であれ、会話をすること自体に効果があります。ただやはり人間的な温かみには欠けます」
マダムもそうだよね、みたいな空気になりやや和やかな雰囲気になる。
マ「そこにリスクはありますか?」
私「あります。情報の安全性です。個人的な情報は言わないことです」
マ「クリエティブ分野での活用についてはどう思いますか?」
私「ワンクリックで絵が描けたり、面白いと思います。ただやはりアーティストの方々にとっては悲しいことですよね。彼らが長年努力して培ったスキルですから(取って代わられることになれば残念、と言いたかった)」
マ「データセンターの問題についてはどう思いますか?」
私「かなり心配しています。アメリカでAI(産業)のためのデータセンターがたくさん建設されているという記事を読みました。そのために地元の人の生活や環境が壊されています。私自身もAIは使いますが、画像などの生成はしないよう、かなり注意しています。画像生成はさらに電力を消費しますから」
マ「大量の水も消費しますよね」
私「その通りです」
この辺りでまだマダムが話したそうに何か言いかけましたが、ムッシュに「残念だけどそろそろ時間だね」と止めに入られました。
感じよく挨拶して帰ろうとし、ムッシュが「なぜフランス語を学んでるんですか?」と聞いてきたので「ただの情熱です」と答えました。
(終わった〜嬉しい〜!と思って気が抜けて応答がおかしい)
やっと退室。緊張しました。
まず最初の感想は「めちゃくちゃ喋った!」でした。
あれもこれも忘れた、ロジックが変、という後悔は帰り道から色々思い始めるんですが、とにもかくにも淀みなくたくさん話せたことが印象的でした。
こうして書き起こすと分かりますが、質問1に対して、私が3くらい話しています。4年前からは考えられません。当時はまだ、「質問される」→「ぎこちなく何かひとつ絞り出す」状態でしたからね。
初めて確かな実感として、オーラルがすごく伸びたことを感じる面接でした。
私の発表内容
今回の私の発表内容の書き起こし版(日本語)です。こうして見ると、色々と激しい後悔に襲われます。もっとたくさん言えることがあったのに!準備時間3分はやっぱり難しいです。
使ったキーワードを青字で入れています。
「こんにちは。本日はお時間ありがとうございます。今からAIのテーマについてお話しします。
最初にキーワードについて簡潔に定義しますと、「人工知能」とは、与えた情報から自発的に学習するソフトウェアのことです。今や私たちの日常の至るところで使われる(omniprésent)道具になりました。
まず、AIは正しく使えば(à bon escient)とても便利だという意見があります。AIを使うことで学生たちは効率的に学ぶことができます。
個人に合わせてカスタマイズ(personnaliser)も可能です。
一方、反対派の人たちは、脱線した使い方のリスク(risques de dérive)を指摘します。何より、生徒たちの批判的思考(l’esprit critique)の発達を妨げます。AIがあることで、自ら考えなくなるからです。最近では生徒たちが、作文(rédiger)や課題もAIにさせることが問題になっているという話を聞きました。
まとめると、確かに良くない面はあります。しかし学生たちに正しい使い方を教え、潜む危険を注意喚起(sensibiliser)していくことが大切なのではと思います。
以上です。ありがとうございます。」
総括と分析
ただ、面白いことがあります。
実は4年前と比べて、オーラルは3点しか上がっていないのです。(50点満点中、前回43点、今回46点)
私の中では、20点ほどの差があってもおかしくないレベルなのですが(笑)
実際4年前、今と比べたら本当にたいしたオーラル力ではありませんでした。
自分なりの「面接をやり過ごす」方法を編み出したおかげで何とか体裁は保てるようになりましたが、質問には少し答えるのがやっと。
今回はかなりスムーズに話せたし、話す量も増えたし、普段の実力以上のものを出せた感じさえありました。
じゃあ、この3点差とは…?
そして逆に、満点に足りない4点とは……??
いや〜本当に不思議なシステムですね。
とにかく2回の受験で、型に沿って無難に話すだけで高得点も十分可能だということが分かりました。そして40点より上にはそんなに振れ幅がないということも。
導入さえ上手ければ「出来る」と思ってもらえる(A先生談)
ニコニコして導入と結論を言えばオッケー(B先生談)
この通りだと思います(笑)
鋭い意見なども全く言えていませんが、それも大丈夫なようです。むしろ3分の準備で、そこまで求めていないと感じます。これはこれから受験する方にとって少し安心できる要素かも。
ひとつ自分の反省点として、今思うとクリエイティブ分野でのAI活用についての質問は、人間の創造性が失われることに言及するべきだったのではと思います。
大抵の社会問題ってある程度の「この質問が来たらこれに言及する」があると思うので、勉強不足でした。
それこそ私は l’esprit critique が足りないので、質問の意図を取るのがすごく苦手で、よくとんちんかんな返答をしてしまいます。フランス語の問題ではないかもしれません(笑)
それでも今回の面接には、一定の満足を得ました。コンプレックスだったオーラルを、やっと克服し始めています。
さて、じゃあ具体的にどう面接対策をしたのかを次回でかなり詳しくまとめます。何より力を入れているオーラルなので、今回は対策編を独立させることにしました。
あがり症、オーラル苦手、世間知らずすぎて社会問題なんて論じれない!な私がかつて考えた面接突破法を、ヴァージョンアップしてお送りします。
1級に限らず準1級でも、なんなら英検でも使えます。
ではまた次回!
A bientôt !


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