ジブリ30作品フランス語版タイトルリスト

ボキャブラリー

Coucou ! ほたです。

今日はジブリ作品のフランス語版タイトルをまとめました。簡単な解説付きなのでタイトルを読むだけでたくさんの単語が学べます。

厳密にはスタジオジブリ設立以前の宮崎駿監督や高畑勲監督の6作品も含めているので、24+6作品になります。

みなさんが知っている作品がフランスではどんな風に訳されているのか、チェックしてみてください。

 

ジブリ作品フランス語版タイトル

太陽の王子 ホルスの大冒険 1968年

Horus prince du soleil

prince(m)王子様 soleil(m)太陽

 

パンダ・コパンダ 1973年

Panda Petit Panda

petit, e (形)小さい

 

ルパン三世 カリオストロの城 1979年

Le Château de Cagliostro

château(m)城

 

じゃリン子チエ 1981年

Kié la petite peste

peste は病気の「ペスト」の意味の他に「厄介者」、つまり手に負えない子という意味。

 

セロ弾きのゴーシュ 1982年

Goshu le violoncelliste

violoncelliste チェロ奏者 楽器のチェロ(セロ)は violoncelle(m)です。

 

風の谷のナウシカ 1984年

ジブリフランス語タイトルNausicaä de la vallée du vent

vallée(f)谷 vent(m)風 Nausicaä の部分はドイツ語です。

 

天空の城ラピュタ 1986年

ジブリフランス語タイトルLe Château dans le ciel

château(m)城 ciel(m)空 

空に浮かぶことを空の「中」にあると捉えるので前置詞が dans になっています。

 

となりのトトロ 1988年

ジブリフランス語タイトルMon voisin Totoro

voisin(m)隣人 女性の場合は voisine になります。

 

火垂るの墓 1988年

Le Tombeau des lucioles

tombeau(m)墓 luciole(f)ほたる

 

魔女の宅急便 1989年

ジブリフランス語タイトルKiki la petite sorcière

sorcière(f)魔女 男性の魔法使いの場合は sorcier になります。

 

おもひでぽろぽろ 1991年

ジブリフランス語タイトルSouvenirs goutte à goutte

souvenir(m)思い出 goutte がしずくの一滴、goutte à goutte で「一滴ずつ、ぽたぽた」の意味。

 

紅の豚 1992年

ジブリフランス語タイトルPorco Rosso

1920年代のイタリアが舞台で、タイトルはフランス語ではなくイタリア語を採用しています。

そのままイタリア語でPorcoは豚、Rossoは赤です。

 

海がきこえる 1993年

ジブリフランス語タイトルJe peux entendre l’océan

entendre 聞く l’océan(m)海、大洋

 

平成狸合戦ぽんぽこ 1994年

ジブリフランス語タイトルPompoko

これは擬音語をそのまま。タヌキを表すフランス語はないので、日本語で tanuki とするか、chien viverrin または chien martre と説明します。

 

耳をすませば 1995年

ジブリフランス語タイトルSi tu tends l’oreille

tendre l’oreille 耳を立てる=耳をすませる、という表現。

『海が聞こえる』のタイトル Je peux~と違い、こちらは主語が tu なところに雰囲気を感じます。

 

もののけ姫 1997年

ジブリフランス語タイトルPrincesse Mononoké

princesse(f)お姫様 王子様の場合は price になります。

 

ホーホケキョ となりの山田くん 1999年

ジブリフランス語タイトルMes voisins les Yamada

Mes voisins と複数なのは、山田くん一人では無く「山田くん一家全員」を意識しているから。

les + 姓 は la famille Yamada と同じで〇〇家という意味になります。例・les Dupont デュポン家 les Ito 伊藤家 

 

千と千尋の神隠し 2001年

ジブリフランス語タイトルLe voyage de Chihiro

voyage(m)旅、旅行

直訳だと「千尋の旅」。「神隠し」の部分を入れていないのは、ただの「失踪」とは違いそれが日本の伝統や民間伝承に基づいた考え方だからだと思います。

 

猫の恩返し 2002年

ジブリフランス語タイトルLe royaume des chats

royaume(m)王国 chat(m)猫

直訳だと「猫の王国」。フランス語では「恩返し」を一単語で説明できません。

 

ハウルの動く城 2004年

ジブリフランス語タイトルLe château Ambulant

château(m)城 ambulant,e(形)移動する、歩き回る

例・cirque ambulant 巡業サーカス

 

ゲド戦記 2006年

ジブリフランス語タイトルLes contes de Terremer

conte(m)物語 conte de fée おとぎ話とか les contes de Grimm グリム童話 とか一話が短い物語に conte を使います。

Terremer は元々アメリカの古典ファンタジー小説に「ゲド戦記:英名Earthsea」という作品があり、Earth = Teere , sea=mer と仏訳してあります。

 

崖の上のポニョ 2008年

ジブリフランス語タイトルPonyo sur la falaise

falaise(f)崖

 

借りぐらしのアリエッティ 2010年

ジブリフランス語タイトルArrietty le petit monde des chapardeurs

monde(m)世界 chapardeur はこそ泥とか万引き常習犯という口語。「借りてる」のと「盗ってる」のは違うと思うのですけど…(笑)

 

コクリコ坂から 2011年

ジブリフランス語タイトルLa Colline aux Coquelicots

colline(f)丘 coquelicot(m)コクリコは和名だとひなげし。フランスでよくお菓子に使われます。

 

風立ちぬ 2013年

ジブリフランス語タイトルLe vent se lève

vent(m)風 se lever(代動)起きる、立つ

邦題の「立ちぬ」という古風なニュアンスがフランス語では表現出来ないのが少し残念。

 

かぐや姫の物語 2013年

ジブリフランス語タイトルLe conte de la princesse Kaguya

conte(m)短い物語

 

思い出のマーニー 2014年

ジブリフランス語タイトルSouvenirs de Marnie

souvenir(m)思い出

 

レッドタートル ある島の物語 2016年

ジブリフランス語タイトルLa Tortue Rouge

Tortue(f)亀 rouge(形)赤

日本、フランス、ベルギー3か国合作映画。スタジオジブリにとって初の国外との共同製作による作品。

 

アーヤと魔女 2020年

ジブリフランス語タイトルAya et la sorcière

sorcière(f)魔女

 

君たちはどう生きるか 2023年

Le Garçon et le Héron

héron(m)サギ

フランス公開前は日本タイトルにならって Comment vivez-vous と紹介していましたが、正式に「少年とサギ」というシンプルなタイトルになりました。

 

 


スタジオジブリフランスのサイトをたまに見ていて、作品についてフランス語で説明してくれていたり、最新ニュースなんかも上がっていて面白いです。

自分が既に知っているものをフランス語で読んでみるのは、苦労が少なく楽しく学べるのでオススメ。ぜひ好きな作品のページを見つけて読んでみてください。

そしてジブリ公式サイトで作品場面写真を無料提供されていて、今回サイトに画像をたくさん貼っています。すごく太っ腹ですね!流石です。

A bientôt !

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