なるほどフランス語1【面白いフランス語表現】

使える表現

Coucou ! ほたです。

フランス語を勉強してて「なるほど~」と思った時は極力X(Twitter)で呟くようにしてるのですが、それでもポストも記憶も流れていってしまうので定期的にブログにまとめておこうかなと思いつきました。

少し意外なフランス語と日本語(英語)の違い、面白い単語、珍しい表現を発掘したり過去の記憶から掘り起こしたり一貫性の無い記事になる予定ですが、気楽にお読み頂ければ幸いです。

 

カフェオレって言わない

café au lait は確かに単語の並びはフランス語だけど実際あまり言わず、注文する時など un café crème でって昔に習ったのですが、更に短縮して un petit crème と言うのが一般的だと最近知りました。

crème って女性名詞だから普通なら冠詞は une なんだけど、un (café) crème で café を省略してるので un の冠詞なのです。

petit はスモールサイズという意味じゃなくちょっと付けといたら「かわいいかな」みたいな感じ。

でもこれだとLサイズのカフェオレ、言えないですね。

 

C’est bon ! は「よかろう」

相手からの誘いや提案に対して「いいですね!」と言う時、C’est bon. は日本語の「よかろう」の雰囲気だとか。上から目線な上に時代劇調。つまり譲歩して行ってあげるという温度なのだと思います。

この場合 C’est bien. でもぎこちなくて Bonne idée. や Avec plaisir. が最適。

この「よかろう」に最近結構笑ったんですけど、私もしかするとたまに使ってたかもしれない…(笑)

 

朝型はヒバリ、夜型はミミズク

朝型は être du matin 夜型は être du soir という表現があります。でもこの間 France infoを聞いていたら、

朝型を Je suis une alouette.(私はヒバリです)
夜型を Je suis un hibou. (私はミミズクです)と言っていました。

英語で I’m a night owl.(私はフクロウ=夜型です)という表現にイメージが近いです。フランス語でも Je suis un oiseau de nuit.(私は夜の鳥です)という場合もあります。

フランス語はフクロウの choette ではなくミミズク。ヒバリはあまり馴染みがないですね。

ちなみに習慣の話ではなく早起きは être matinal,e で Tu es matinal aujourd’hui.「今日は早起きだね」と言います。

 

間違った発音の方が自然

間違った発音なのに、みんなが言うのでそっちの方が自然なフランス語に聞こえるフレーズがあります。

例えばお店で「4つ下さい」と言う時、Donnez-moi en quatre.を発音すると「ドネモワオンカトル」になるところを、「ドネモワゾンカトル」と Z-en の音になる。これはつながってないはずのDonnez の語尾 z が何故か en とリエゾンするのです。

これを教えてくれた先生も、あえてこちらの発音で生徒に教えているとのことでした。

 

「5のつく日」という発想はない

私はいつも「5のつく日はポイント5倍」なのでその日を狙って薬局に行くんですけど、この話が全然チュニジアの先生にもフランスの先生にも伝わらなくて困りました。

それを言いたければ、Le 5, le 15 et le 25 de chaque mois と言いなさいとのこと。長~い!それかギリギリ Tous les jours qui contiennent le 5 (でも多分微妙)

日本語って何でもそれを形容する便利な短い言葉があるみたいです。

多分日本語は言葉がありすぎで、フランス語は言葉の数は少ないけど一つの単語が表す意味がすごく多い言語なのだと思います。

仏検の多義語パートに苦しむわけです…

 

色仕掛け交渉

la promotion canapé という戦略(?)があります。

promotion は昇進、canapé はソファ。イメージ伝わりますか?権力者と寝ることで昇進することです。枕営業的な発想。canapéなのがフランスっぽい…?(笑)

これは昇進に限らず、昇給や雇用において利益を得ることも指します。

ちょうど Promotion canapé というタイトルのフランス映画(1990年)があるようで、さわりのあらすじも「PTTで働く為パリに越してきた若い女性2人は上司と寝れば簡単にキャリアアップできることに気づく…」でした。

この善悪はさておき、表現として日本語と近いのが興味深いです。

 

学年は聞かない

先日フランス人に「甥っ子は中学二年」のつもりで Mon neuveu est en huitieme. と言うとキョトンとされ、「よく分からない」と言われてしまいました。

確認したところ、フランス人は最初から学年を聞くということはまずありません。学年を聞く代わりに年齢を聞くのです。

確かに「うちの子は中1なんです」「お子さん何年生なの?」というようなフレーズ、フランス語会話の中で出てこないですよね?

つまり日本語で言う 「彼は中学1年生です」は Il a 12 ans. (13 ans ) がある意味自然な仏訳になります。

それでもあえて学年を言う場合は être en + 以下の学年を加えます。

小学校 CP / CE1 / CE2 / CM1 / CM2
中学校 la 6e / la 5e / la 4e / la 3e
高校 la 2nde / la 1ère / la terminale

小学校が5年しかなくて中学校が4年ある。しかも学年が上がるほど数字が減っていく。これは「大学まで後何年」という発想に基づいているそうです。

日本とかなり数え方が違っているので、私たちにとっても年齢で言う方が簡単かもしれません。

 

 


またある程度ネタが溜まったら不定期にまとめます。

A bientôt !

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