【フランスアニメーション】「夜のとばりの物語」あらすじと見どころ

夜のとばりの物語 映画・ドラマ

Coucou ! ほたです。

お盆休みにミッシェル・オスロ監督の最新作「古の王子と3つの花」を観に行ってから
自分でもびっくりするくらい世界観にハマり、その後すぐ2作品DVDまで買ってしまいました。

「夜のとばりの物語」とその続編「夜のとばりの物語~醒めない夢」です。映画予告がこちら。

 

古の王子~と同じく一度見ると忘れられないハッとする色彩、ずっと心の中をキラキラさせてくれる作品でこんなに素敵な気持ちでフランス語を勉強できたら最高!と思ったので、今日はこの2作品のあらすじと見どころ、特にフランス語学習という視点で紹介したいと思います。

 

作品概要

監督はフランスのミッシェル・オスロ(Michel Ocelot)監督

他の作品にはキリクと魔女 Kirikou et la sorcière (1998)、プリンス&プリンセス Princes et princesses (2000) などがあります。

夜のとばりの物語は≪三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品≫であり、販売元はウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社。何だか名前の並びが豪華なですね。

ちなみに三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーとは、世界の優れたアニメをジブリ美術館がセレクトし広く紹介する活動ということです。

参考:三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー

 

あらすじ

夜のとばりの物語 Les contes de la nuit

■ ストーリー

夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、6つの世界の主人公となります。

その6つの短編作品を通して描かれるのは、愛のお話。呪われた人を愛した時、生贄として殺される少女を愛した時、愛の証に愛する者の命を奪わねばならない時、愛はその深さを試されるのです。

■ 収録内容
・狼男 Le Loup-garou
・ティ・ジャンと瓜ふたつ姫 Tijean et la Belle-sans-Connaître
・黄金の都と選ばれし者 L’Élue de la ville d’or
・タムタム少年 Le Garçon tam-tam
・嘘をつかなかった若者 Le Garçon qui ne mentait jamais
・鹿になった娘と建築家の息子 La Fille-biche et le Fils de l’architecte

 

夜のとばりの物語 -醒めない夢-

■ ストーリー

夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共にお話を紡ぎ、その5つの世界の主人公となります。

5つの世界を通して描かれるのは、夢のお話。未来に思い描く夢、寝ている時に見る夢、想像の夢、様々な夢を追い求めようとした時、醒めない夢が始まるのです。

■ 収録内容
・怪物のあるじ La Maîtresse des monstres
・靴職人と夢の橋 Le Pont du petit cordonnier
・見習い水夫と猫 Le Mousse et sa chatte
・魔法使いの弟子 L’Écolier sorcier
・イワン王子と七変化の姫 Ivan Tsarevitch et la Princesse changeante

引用:アマゾン公式サイト

 

見どころ

1話15分ほどの独立したお話がそれぞれ6話、5話入っています。

構成としては映画館で男の子と女の子が自分たちで作ったお話を自分たちが主人公になり演じるという形ですが、この人たちはただの幕間の案内役なので、どのお話から見ても大丈夫です。

今日はちょっと一つだけ見てみようと出来るのが良いですね。

舞台はアフリカ、チベット、ロシア、チェコ、カリブ島など様々。

このパッケージからも分かるように登場人物が全て影絵調です。

以前はこの感じが人形劇みたいで子供向けかなと思っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。日常に疲れた大人こそ見たい作品かもしれません。

シルエットゆえに人物の細かい表情が見えるわけではないのに不思議と感情の機微が伝わってくる繊細さと、人物とは対照的な心に直接飛び込んでくる色彩美の背景!

もう、全てのシーンがポスターに出来てしまうくらい。

フランス語抜きにしてもこの映像美だけで間違いなく見る価値ありです。

アマゾンのレビューで「万華鏡のように入れ替わる形と色彩」と書いてらっしゃる方がいて深く納得しました。

そして時代や舞台ごとでまた全然違う雰囲気が出ているところも素敵です。

お話はシンプルである意味分かりやすい「正義が勝つ」とか「真実の愛」とか教訓っぽいんですが、たまに不意打ちで「それで良いんだ!?」とフランスっぽさが出てくるところも良い。少しご都合主義だったりもします。

複雑さは全くないのでもちろん子供も十分楽しめます。

この素直な価値観と美しい感性が素晴らしいので、私に子供がいれば絶対見せたいと思う作品のひとつになりました。

またフランス語学習者として見た時に面白いなと思ったのが、舞台ごとにフランス語に訛りがあることです。

アフリカの訛りなんか個人的にすごく良いと思います。

いつも教科書的な標準のフランス語にしか触れていない方は是非、その違いに注意して感じてみてください。

アニメーションということもあり特別スラングもなく分かりやすくはっきりゆっくり話してくれるので、中級でもフランス語字幕なしで分かる部分も多いはずです。

DVDはフランス語字幕も出せますが、一度目はオリジナル音声の日本語字幕がおすすめです。

私はついドラマも映画も「フランス語の勉強」という側面が強くなってしまいがちで家で見る時は何回も何回も巻き戻したり単語調べたりして結局ストーリーを純粋に楽しめているんだか微妙な部分もあるのですが、これがまた良い勉強になるんですよね。

結果的にはこの習慣がすごく普段のオーラルでも役立っています。

映像と音声が結びついて覚えるフレーズは一番印象が強く、脈絡もなく感情移入もせず教科書の文字を追って覚えるフレーズとは記憶への定着が雲泥の差です。

それに気付かず机の上だけの勉強を何年も何年も続けてきた私が言うので間違いありません(笑)

 

どこで観れる?

アマゾンプライムビデオのレンタルだと「夜のとばりの物語」が400円、「醒めない夢」の方が509円です。

字幕版、吹き替え版ともに同じ料金で、レンタル時間は48時間です。一度視聴を「開始してから」48時間なのでご注意下さい。

DVDまで買わずにちょっとどんなのか見てみたいという方は「夜のとばりの物語」の方をまずレンタルするのが一番安上がりです。レンタルはこちらから飛べます。

夜のとばりの物語(字幕版)を見る

夜のとばりの物語 ‐醒めない夢‐(字幕版)を見る

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しかしレンタル字幕版だとフランス語音声+日本語字幕になり、フランス語字幕は出せないためスクリプトを見ながら確認は出来ません。

私は最初にアマゾンプライムで見て、やっぱり48時間では足りないのとフランス語の確認もしたかったのでDVDを買いました。

DVDだとフランス語音声+フランス語字幕が可能なので、シャドーイングにもぴったり。これから当分楽しめそうです。

私が購入したDVDはこの2つです。

監督のインタビューやフランスでの上演会イベント、作品設定資料などが映像特典に入っています。

 


ミッシェル・オスロ監督はずいぶん前からその存在は知っていたのですが実は一度も見たことはなくて、今回古の王子と3つの花はたまたま、プチ二コラの映画広告で見て気になり前売券を買っていたのです。

本当にもう一回観たい作品なのでDVDが出たら買います!

次はやっぱりキリクかな。

A bientôt !

 

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