「ありがたい」「恵まれている」をフランス語で言うには?

フランス語の表現 être gâté を解説。ギフトボックスや温かい光のイメージとともに、感謝と幸福を伝えるニュアンスを紹介 使える表現

Coucou ! ほたです。

何てことないのに上手くフランス語で言えないこと。

今まで私が会話の中で「これが言いたいのに…」とつまずき、「フランス人はこう言うのか!」と気付くたびにメモしてきた言い回しを紹介します。特に一つのシンプルな型の応用で、色んなニュアンスが出せるものを集めています。

前回はこちら↓

「当てはまる」「私もそうです」をフランス語で言うには?
「当てはまる」を意味する C'est le cas。実は「うちもそうです」「私は違います」など、あらゆる状況の応答に使える超万能な省エネ表現なんです。会話がグッと知的になる活用法を例文付きで解説します。

同じように壁を感じている方の、手がかりになりますように。

 

「ありがたい」「恵まれている」

être gâté(e)

gâter「甘やかす」という動詞から来ている形容詞で、「甘やかされた、(甘やかされて)ダメになった」というのが基本的な意味。主語が女性の場合は、gâtée にして性数一致します。

trop gâté などと強調して使うことも多く、主に子供や教育の話で見かける単語です。

 

表現のニュアンス

基本的な意味の「甘やかされた」はネガティブですが、日本人らしい謙遜や遠慮の心にも合うポジティブな使い方があります。考え方の根底にあるのは「ダメになってしまうほど恵まれた」。

過剰なほど恵まれていることに対し、有り難さと強い喜びを伝える表現で、感謝+幸福感+謙遜が交じったニュアンスで使われます。

気遣いや好意に埋め尽くされるイメージがぴったり。転じてたくさん、あるいは素敵なプレゼントをもらうことを表したりもしますが、そこには物を得た事実だけではなく、「自分が大切に扱われ、幸せな気分で満たされている状態」までがパッケージになっています。

例文:

夫がスパのコースをプレゼントしてくれたの。私って幸せ者!
Mon mari m’a offert une journée dans un spa. Je suis gâtée ! 

 

応用例

(プレゼントをもらって)これ私に?そんな、いいの?してもらいすぎよ!
C’est pour moi ? Oh, je suis trop gâtée !

申し訳なさを含めるので字面は少しオーバーに見えますが、相手に嬉しさ満点が伝わって丁度いい程度です。

 

『クリスマスプレゼントたくさんもらった?』
≪Tu as été gâté pour Noël ?≫

クリスマス後の気軽な挨拶代わりによく使われます。これは意訳で、焦点はプレゼントの数や貰った事実ではなく「大事に扱われて満たされた?=いいクリスマスだった?」です。

 

金持ちだけどかっこよくない。
Il est gâté par la vie mais pas par la nature.

変化球の応用。人生に恵まれる = 機会や金銭的に恵まれる/自然に恵まれる = 容姿が恵まれるという考え方から来ています。gâté par は一般的な辞書に載っていない用法です。

 

 


ぴったりハマる日本語がないので、逆に訳を書くのに悩む表現でした。それだけフランス語らしい表現だとも言えます。

一つの単語がネガティブにもポジティブにもなるのは面白いですね。

A bientôt !

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