Coucou ! ほたです。
フランス語で「思い出す」「覚えている」は何と言うでしょうか。
最初に答えを言うと se souvenir と se rappeler です。両方が同じ意味を持ち言い換えも可能、でも微妙な使い方の違いがあります。
すごくややこしいですよね…でもフランス人の中でも間違って使う人が増えているということですので安心してください(?)もちろん私も苦手です。
今日はそんな私たちを混乱させるこの動詞をマスターします!
「思い出す」「覚えている」の言い方
何を思い出す(覚えている)と言うかによって使い方が違います。順番に見ていきます。
目的語なしの場合
Essayez de vous rappeler.
思い出してください
Je ne me rappelle plus.
もう覚えていない(忘れてしまった)
物(人)をとる場合
se souvenir de qc/qn
se rappeler qc/qn
se souvenirには前置詞 de が必要です。
Je ne me souviens pas de son nom.
= Je ne me rappelle pas son nom.
彼の名前を思い出せない
Je me souviens de son nom.
= Je me rappelle son nom.
彼の名前を覚えています
動詞をとる場合
se souvenir 不定詞
se rappeler 不定詞
se souvenirには前置詞deが必要だと①で書きましたが、動詞を取る場合にはse rappelerの類推で de が省略されることがあります。
Je ne me souviens pas l’avoir vu.
= Je ne me rappelle pas l’avoir vu.
私は彼に会った記憶がない
人称代名詞をとる場合
se souvenir de 人称代名詞
se rappeler de 人称代名詞
どちらにも必ず de をつけます。
Je me souviens de vous.
= Je me rappelle de vous.
あなたを覚えています
節をとる場合
que + 直接法
que + 直接法(否定文/疑問文)
主節が否定文や疑問文の時は、どちらも多くの場合接続法にします。
Je me souviens qu’il a dit cela.
= Je me rappelle qu’il a dit cela.
彼がそう言ったのを覚えています
Je ne me souviens pas qu’il soit venu.
= Je ne me rappelle pas qu’il soit venu.
彼が来たことを覚えていません
少し複雑な言い方をすると、souvenirは間接他動詞なので前置詞deが必要で、rappelerは直接他動詞なので前置詞が必要ありません。
「思い出させる」「記憶がよみがえる」
物を主語にして rappeler や revenir を使います。
またはっきり何か分からないけど、何だか見覚えや聞き覚えがある時、思い当たる時は dire quelque chose à qn もよく使う表現です。
Cette photo me rappelle mon enfance.
その写真を見ると子供の頃を思い出す
Ça ne me revient jamais.
どうしても思い出せない
Ce nom [Ce visage] me dit quelque chose.
どこかで聞き覚えのある名前 [見覚えのある顔] だ
使う練習
– Bon, a dit Geoffroy, vous vous en souviendrez, du code ?
引用:Le Petit Nicolas et les Copains – Le code secret
訳:「じゃあ、」ジョフロイが言った。「みんなコード覚えられそうか?」
■文法メモ
「覚えられそうか」と未来のことを聞いているのでvousの単純未来形 souviendrez になっています。
そしてここの中性代名詞enは code(暗号)のことです。その後に続くcodeの冠詞が le ではなく du なのは、souvenirの動詞がdeを取る為に de+le code で du code になっています。
例 Tu te souviens du nom de cette fille ?
その女の子の名前を覚えてる?
実際フランス人でも Je me rappelle de son nom と言ったりしています。でもやっぱり学習者としては正しく使いたいんですよね、神経質すぎかな。
A bientôt !
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